仮想通貨取引所Zaif(ザイフ)を運営するテックビューロ株式会社が、新たなICOソリューションサービスを展開すると発表しました。
その名も「COMSA」で、2017年10月初旬トークンセールが開始されます。
簡単に言うと、日本版のICOの基盤となるサービスをリリースするような感じでしょうかね。
※(Inicial Coin Offering=IPOのコイン版)
そんなICOプラットフォームな「COMSA」自身もICOを行います。これまでICOがややこしくて参加できなかった人も、比較的容易に参加できるようになるんじゃないでしょうか?
(MyEtherWallet を登録したはいいが、英語を読みといたりするのが面倒で諦めたタイプの私にはワクワクが止まりません。)
技術的な部分などは詳しい人におまかせするとして、概要を見ていきましょう。
出典 comsa.io
出典 comsaホワイトペーパー(PDF)
初心者もICOに参加しやすくなる
そもそもCOMSAはなにか。
COMSAは、複数のブロックチェーン間のゲートウェイとなるプラットフォームである。COMSAは同様に、トークンセールを実施したい企業のための「ICOプラットフォーム」としても機能する
引用 ホワイトペーパー 3ページ目
COMSAはICOプラットフォームということです。COMSAがベースとなり様々なICOに参加できるのだと思います。
ICOと言えば、それぞれのICOを展開する運営主体のウェブサイトでまずは登録する必要がありました。そして登録後、ビットコインやイーサリアムを送り、その分のトークンをMyEtherWallet・Waves などで受け取るのが一般的だったと思います(間違えてたらすみません)。
これがまた素人にはハードルが高い。完全自己責任の界隈なのでしっかり勉強が必要なのは言うまでもありませんでした。まぁ私がICOをしなかったのは、英語のホワイトペーパーをしっかり読む時間がなかったってのが大きいですが、この辺の参加方法が簡単になるだけでもかなり参加しやすくなると思います。
さらにnemでのICOも活発になる?
これまでのICOというと、ビットコインやイーサリアムERC20トークンを使ったものがほとんどでしたが、ここにnemも大きく加わるような感じじゃないでしょうか?
ICOにnemが使われるようになれば、さらに需要が高まりそうですね。需要が高まると言う事は、価格もニヤニヤすることになるかもしれません。
第一に日本企業がICOに参入しやすくなる
このCOMSAの売り出しポイント3つ。サポートがあるのはかなり大きい事だと思います。
ホワイトペーパー(目論見書)の整備から、ブロックチェーン導入プラン、国内外へのPR、トークンセール(売り出し)のツールまでをひとまとめに請け負うことによって、ICOの実施を完全サポートいたします。
新たな資金調達法として注目されるICOですが、企業側としては実施するにはなかなか高いハードルがあるんだと思います。
それをひとまとめにCOMSAがサポートするという事であれば、参入する企業も増えてくるんじゃないでしょうか。
ICOに法整備が追いついていない
ICOはまだまだ法律が追いついておらず、曖昧な部分もたくさんあります。
つい最近アメリカ証券取引委員会(SEC)が「The DAO が米国有価証券取引所法(1934年証券取引所法)の規制対象になる可能性がある」と報告書を発表してザワザワしました。
The DAO のケースでは、規制法上は参加者全員が証券報違反となり、ICOに参加しただけでも違法となるようです。ですが、今回は注意喚起ということで、参加者への罰金や捜査は行わないということです。詳しくはbitcoin news を。
参考 bitcoin news – 「The DAOは証券取引所法違反になりうる」米SECが加熱するICOに初声明
COMSAがリーガル面でのサポートもするのであれば、さらに参入ハードルは下がるでしょうね。
COMSA 今後のスケジュール
2017年8月3日より事前登録がはじまり、とりあえず私も登録してみました。
今後は登録したメールに、色々情報が来るんじゃないでしょうかね。トークンセールの開始は2017年10月2日なので、もうしばらく先です。
現時点でトークンセール開始まで残り59日です。
正確なトークンセールの期間は、2017年10月2日14:00 に開始され、2017年11月6日14:00 に終了します。
トークンの配分について
トークンセールの参加者は、1USD相当の購入に対して、1 COMSA(シンボル:CMS)トークンを取得することができます。セール時には発行数の上限は設定されないようで、以下のような仕組みになるようです。
トークンセール終了時、トークンセール参加者に発行されるトークン数と同数のトークンが追加発行され、総発行数はそこでロックされる。言い換えれば、申し込み数を100%とした場合、もう100%が追加発行されることとなる。
引用 ホワイトペーパー 3ページ目
トークンセール開催中は発行上限が決まっていないので「殺到して買えなかった」という状況にはならなそうですね。
ただし、終了後に総発行枚数はロックされますので、それ以上は発行されなくなります。
● この追加発行された100%を分母として、そのうち10%がトークンセールのリフェラルボーナスとして紹介者に配布され、40%は既存のテックビューロ経営陣、ステークホルダー、開発者、従業員、契約社員、そしてCOMSA ICO協議会運営に配布される。50%はテックビューロが保持し、将来の開発、将来の配布、マーケティング、パートナーシップ、報酬、事業拡大などにあてがわれる。
● 結果として、総発行量の55%がトークンセールの貢献者に配布されることとなる。
引用 ホワイトペーパー 3ページ目
この辺詳しくはホワイトペーパー必読です。読むのが面倒、って方は買わない方がよろしいかと。
評議会メンバーもそうそうたる顔ぶれ
評議会メンバーもそうそうたる顔ぶれです。詳しい説明は省きますが、各評議会委員の一覧とリンクを掲載します。
NEM.io財団 ドラゴンフライフィンテック |
代表理事・CEO Lon Wong |
NEM.io財団 | 代表副理事 Jeff McDonald |
NTVP ジェネラルパートナー | 村口 和孝 |
インフォテリア株式会社 | 代表取締役社長 平野 洋一郎 |
株式会社マネーパートナーズ | 広報・新規事業推進室長 西村 依希子 |
株式会社フィスコ | 代表取締役社長 狩野 仁志 |
株式会社カイカ | CEO兼代表取締役会長 八木 隆二 |
株式会社オウケイウェイヴ | 代表取締役社長 兼元 謙任 |
アララ株式会社 | 代表取締役 岩井 陽介 |
DTK.io | CEO Nate D’Amico |
さくらインターネット株式会社 | 代表取締役社長 田中 邦裕 |
株式会社ABBALab | 代表取締役 小笠原 治 |
株式会社メタップス | 代表取締役 CEO 佐藤 航陽 |
東海東京証券 | 企業金融部長 井面 善友 |
三菱UFJ信託銀行株式会社 | 経営企画部副部長 FinTech推進室長 伊藤 昌彦 |
コンセンサス・ベイス株式会社 | CEO 志茂 博 |
東京ビットコイン会議 | 宍戸 健 |
株式会社ユナイテッド・ビットコイナーズ | CSO 大石 哲之 |
株式会社CAMPFIRE | CEO 家入 一真 |
株式会社お金のデザイン | CEO 中村 仁 |
一応リンク先の会社と肩書きは確認しましたので間違っていないと思います。
Dtk.ioだけはググって1番目に出てきましたが、CEOさんの情報が見つからなかったのでリンクしないでおきます。もし間違っているのがあれば教えていただけると。
すでにICOが2件決まっています
COMSA自身のICOに引き続き、2件のICOが続きます。
株式会社プレミアムウォーターホールディングス |
株式会社CAMPFIRE |
プレミアムウォーターホールディングスは東証二部上場企業です。いや~、なんでしょう、素直にすごいですね。今後日本でもICOが普通になっていく入口ですね。なんだか色々時代の転換点にいるような気がしてなりません。
ICO案件は今後も増えていくでしょうし、期待は高まりますね。目標は20以上のICO案件みたいです。
COMSAのゴールは、2018年度の終わりまでに、20以上のICO案件で合計1億ドル以上の調達を実施することである。
引用 ホワイトペーパー 6ページ目
参考リンク
リンク Zaif
リンク comsa.io公式サイト
リンク comsa ホワイトペーパーダウンロード(PDF)
トークンセールがはじまるのは10月2日なのでまだまだ先です。事前にメールアドレスを登録しておくと、リフェラル(紹介)ボーナスを貰えるようです。
今日のまとめ
ということで「ICOに興味はあるけど、なんだかややこしそう」と敬遠していたアナタ(はい、私です)。
絶好のチャンスが巡ってきましたよ。
興味がある方は、とりあえずホワイトペーパーをしっかり読みましょう!